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そしてまたしてもガレットデロア

木曜日の夕方に外出先のコパンから電話が入った。「ガレットふたつ注文が入ったけど、日曜日にできる?」

土曜日は友人宅で食事の約束があって、日曜日は友人を食事に呼んでいる。作る時間があるかどうか。。。

明日(金曜日)一日ある。土曜の友人宅へ持っていくお菓子を作ろうと考えていたけれど、少々頑張ればパイ生地も折れないことはない。

では、材料。。。バター、小麦粉、アーモンドパウダーはたっぷりある。
今すぐにデトランプとバター生地を仕込めば、明日は朝から折り込めるし、その合間にクリームもつくって、夜に手土産用のお菓子を作ればいい。
土曜日は友人宅から早めに帰宅して、生地を成形して、日曜日の朝に焼けば充分間に合う。

一度は断って切った電話だったが、すぐにコパンにかけ直して「ガレット、できるよ。何人で食べるの?」と尋ねた。

その後、土曜日の友人から風邪でキャンセルの連絡が入り、ガレットの受け渡しも土曜日の方がよいということになって、幸か不幸か準備は少し楽になった。
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そうして出来上がったふたつのガレットデロア。12人で食べるそうだ。

もう(今年は)ガレットは作らないと言っていたけれど、頼んだ人も季節外れなのは充分承知しているだろうし、急すぎる注文であることも分っていて、「無理ならばいいから」と何度も言っていたという。

でも、私はそんなことはどうでもよくて、まず、材料と作る時間があるか考えて、それが間に合えばとにかく作ろうと思った。
材料が足りなくても、きっとコパンに電話して買ってきてもらっただろう。。。とにかくできるだけのことはする。

後で聞いたら、入院していたお父様が退院したので、1月に食べられなかったガレットをみんなで食べるそうだ。

胸がじーんときたが、だからといって特別なことは何もしないし、それだから作ったわけじゃない。

その人がきちんと私に注文をしてくれて、私側の状況も対応できたからだ。

感傷的になるよりも、美味しいお菓子を作るのが私のやるべき事だと思っている。
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by kuma-rennes | 2013-03-03 03:06 | お菓子作り | Comments(4)
Commented by popo-panbiyori at 2013-03-03 23:56
わ〜♪ガレット美味しそうですね〜!きっとそちらではkumaさんのガレットは有名なのですね♪
私も再々再々⁇クグロフ焼きました。。。
ガレットの急なご注文でもやり遂げられてしまうkumaさんはやっぱりすごいな〜と思いました。
皆さんの喜ばれる姿が目に浮かびます☆
お菓子を作る上で、感傷や念、その他の感情みたいなものを入れずに、
美味しいお菓子を食べて頂きたいという素直な気持ちで作ることが本当に大切なことなのかもしれませんね。

あ!Sensation、パリに行った時にぜひお土産に買って帰ります♪楽しみだなぁ〜♪
Commented by kuma-rennes at 2013-03-04 19:38
popoさん
私のガレットは全然有名ではないですよ。
嬉しいのは、リピートしてくれた方がいると云う事ですね♪

急なご依頼もそうでない場合も、皆さん色々な状況下でご連絡くださると思うんですが、私の方は作り手として特別な感情はあまり挟まないようにしていて、その時々で出来るだけのことをして美味しいお菓子をご用意するのがベストかなと思っています。

Sensation、分厚くて重いですけれど、きっと宝物になるんじゃないかと思いますよ。というか、そうなるように活用してくださいね♪
Commented by lotus at 2013-03-07 19:43 x
ご無沙汰しています!
まずは流石くまさん。姿勢に惚れました。イヤ、以前から惚れていましたけど、惚れました。
そして納得する場面が文内の端々にありました。日程、材料残の確認、決めたから、ならではの自分の中の覚悟とか。思いがけない余裕発生とか。
あ~がんばらなきゃなぁ、私も。
ところで文体がいつもと違っていて新鮮でした。
頭の中にスイスイ入ってきて状況が思い浮かべやすくて、楽しく読ませて頂きました!

Commented by kuma-rennes at 2013-03-07 22:52
lotusさん
こんにちは。全然ご無沙汰とは思っていないですよ!いつも見てくださっているでしょ?

自分側の苦労や状況を書くのはどうかとも思ったのですが、たまにはそんなドキュメンタリー的なのもいいかなと思って。。。

文体を変えたのは、自分自身がブレないためへの決意みたいなものですね。
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