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Ragondin

何年か前、パリの南のゴルフ場でゴルフをしていた時のことです。日の長い夏の頃で、スタートが夕方の17時という遅い時間でした。

人も少なくて夕焼けが綺麗だからという理由で友人夫婦が誘ってくれました。

実際、沈む夕焼けの斜光が辺りを虹色に照らしてとても美しかったのです。でも、その代わりに虫も多くて、たくさん虫に刺されましたけどね。

虫と一緒に動物達もたくさん居て、家鴨はもちろん、白鳥やサギまでもが辺りを飛び回っていました。

そんな中、ふと目を凝らすと、池の縁に見たこともないような動物が佇んでいて、瞬きする間に水の中に消えていきました。

そうしてまた別のホールの池でも同じような生き物が見えたので、コパンと友人夫婦に指さして教えると、「あればラゴンダンだよ。」とこともなげに言われたので、夕景の美しさの記憶とともにそのまま忘れかけていました。

それから数年後、私達はレンヌにやってきて、サンジャックのゴルフ場でコパンがよくラゴンダンを目にすると言うので、ふいに遠い記憶が蘇りました。

しかも、それは草食だから食べられるのだと聞いて、驚いたのなんのって。。。その時から私の中でラゴンダンは”生き物”から”食べ物”へと見る目が変わってしまいました。。。

そうして先日、ナントの自然史博物館に出掛けて動物の剝製を眺めていた時に、私はすかさずラゴンダンの剝製を探していました。

すると、あった、あった!これが噂(?)のラゴンダンです。
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いや〜、こういう時は動物園よりも博物館だなと思いました。じっくり観察できますからね。
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調べてみると、日本にもいるそうですよ。ヌートリアという外来品種で南アメリカが原産らしいですが、毛皮目的で第二次大戦の頃に持ち込まれ、その後、野生化したそうです。

体長は50センチくらいで、大きくも小さくもない中途半端な大きさなんです。それがゴルフ場の池にいるなんて妙な感じがしませんか?

けれど、水辺に生息して夕方に動き回るというので、あの時に何度も見たのはそのせいだと分りました。

あとは、ロシア文学を読んでいると、「沼狸の毛皮は安価だがすぐに劣化する」という一文を時折見かけますが、それはまさしくラゴンダンのことだったのです。

これでラゴンダンのパテでも食べる機会があれば、もう思い残すことはないかもしれませんが、だからといって決して食べたいわけではないんですよ!

大したことではないんですが、長年のぼんやりした疑問が晴れた気がしてちょっとすっきりしました。。。


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by kuma-rennes | 2014-09-17 05:07 | 旅行/散策
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