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Musée Fragonard

パリではもうひとつだけ、どうしても行きたかったフラゴナール美術館も見学してきました。
場所はパリの南東郊外にあるMaison Alfort(メゾンアルフォー)の国立の獣医学校の中にあります。
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骨格の模型などは自然史博物館と重なるところがありますが、こちらは獣医学が専門なので、その骨も縦横の断面や様々な角度で展示されていたり、馬の歯の並びにはちょっと滑稽さも感じましたが、こういうのは初めてみました。また、動物の内蔵の標本や模型、それが病気に犯された状態や、奇形のものまで、当たり前だけれど、より医学的で専門的な展示内容でした。
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そしてこの美術館の一番の傑作といわれるのが、解剖学者のフラゴナール氏が剥皮処理した馬上の人です。
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18世紀後半の当時は冷凍技術などなかったので、死体を解剖してアルコールで消毒してから一度完全に乾燥させ、着色する作業は物凄い労力と緻密さ、そして情熱が必要であったろうと想像します。これはまさに医学を越えた芸術といっていいと思うし、このためにわざわざ訪れる価値があったとつくづく感じました。

こちらは三体の子供の剥皮標本ですが、たとえばこれが紙や粘度、鉄などの素材で作られたとしても充分素晴らしいと思うし、この躍動感はフラゴナールの芸術的センスによるところが大きいと感じました。(この完成度は剥皮処理の技術の高さだけではないということです)
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フラゴナールと聞くと香水を思い浮かぶ人も多いと思いますが、彼の出身地は南仏のグラースなので、何かしら関係があるかもしれません。またロココ調の画家フラゴナールは彼と従弟関係にあたるそうなので、芸術家の血を引いているといってもおかしくありません。

こんなに素晴らしいものがあんなにひっそりと展示されているなんて‥…パリってすごい所だと改めて思いました。コパンに話したら、サンマルタン運河の近くに皮膚科専門の博物館も一般公開されているということでしたが、私はそこまで知なくてもいいかも。。。と思いました。でも、今度はトロカデロの人間博物館には行きたいと思っています。

今の時期、ヴェラスケスやドガのエクスポジションも開催されていてとても迷ったのですが、今回は自分の選択にとても満足しています。気味が悪いと思われる方もいるかもしれませんが、採光が明るくて想像していた程ではありませんでしたよ。





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by kuma-rennes | 2015-05-10 04:44 | アート/建築
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