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Restaurant KEI(後編)

レストラン・ケイのメイン料理です。スペイン産の長期熟成牛肉と迷ったのですが、私達はジビエのパイ包みを選びました。

出来上がったパイがテーブル横にやってきて、給仕の人がサーヴィスしてくれました。
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断面は綺麗なモザイクになっています。キジやウサギなどのジビエの肉のミンチの間にフォアグラやリ・ド・ヴォー、コルヴェールの鴨肉が挟んであります。(説明の記憶が曖昧ですけど‥…)
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これはリヨンのアラン・シャペルに学んだジェラール・ベッソン直伝のレシピだそうです。(レストラン・ケイは、ジェラール・ベッソンからレストランの場所とこのレシピを継承したということです)確かに、こういうトラディショナルな料理を若手の(しかも日本人)が作るのは珍しいことだし、この料理があることによってレストラン・ケイのフランス料理の存在感が増すと思います。

そして実際、素晴らしい料理でした!!!今思い出してもまた食べたいくらい記憶に残る味で、私が今年食べた料理のベスト3に入るのではないかと思います。(ひとつはポール・ボキューズのパイ包みのトリュフのスープ、もうひとつがこちら、そして最後が先日のエジプシャンのシャポンです)それからこの料理に合わせたラングドックの赤ワインもいい組み合わせでした。

そしてチーズは山羊で、オリーブオイルとシードルのジュレがかかっていました。
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これも大変美味しくて、最初は甘い風味が広がって最後に山羊の香りが残りました。デザートのようでいてきちんとチーズでした。

そしてデザート1。球体の上部はメレンゲで下部はアイスです。
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中にはクレモンティーヌやオレンジなどの柑橘系のソースやジュレがそれぞれ複雑にからんで、多分、金柑だと思いますが、それが生に近い状態で入っていました。食べる直前にバジルのソースを加えます。季節によって果物や色が変わるそうですが、非常に凝っていてレベルの高いデザートだと思いました。

ラストはもうひとつのデザート”ショコラ”です。
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名前の概念にとらわれずに味わってもらうように、あえて”ショコラ”とシンプルに名付けたそうです。なのであまり説明するのもよくないけれど、私的にはタルト・オ・ショコラにグラサージュがかかっている感じでした。底のカカオの生地はタルト生地よりも薄く繊細ですが、粉は多少使っていると思います。

後はエスプレットと共に美味しいミニャルディーズをいただいておしまいですが、全体的に非常に素晴らしい料理構成でした。
コパンが「近いうちにミシュランの評価が更に上がるかもね」と言っていましたが、私もそう思います。
特に美味しかったのが牡蠣とサラダとジビエのパイ包みでした。デザートも黄色いのはよかったけれど、あえて欠点を挙げるとすれば、ショコラはもっと存在感があった方が”ショコラ”という名前のコンセプトに合っているように感じました。クリームや果物で他の味を加えるのではなくて、もっとショコラを強くしていいと思うし、それがフランスのショコラではないかと思います。日本人や都会の人に好まれる”軽さ”よりも、記憶に残る”存在感”があった方が絶対にいいと思いました。

そこへいくとジビエの料理は記憶に残る素晴らしい料理だったので、来年もまたそれを食べに来たいと思わせる行動につながります。そしてもうひとつ、印象に残ったのがサラダで、これはジビエとは違ってシェフのオリジナルでシェフらしさのある料理だと思うので、この2つがあることがこのレストランの強みではないかと思いました。コパンはこのサラダが一番よかったとも言っていました。

とにかく想像以上に美味しくて満足したので、その後の買物まで欲を張る気持が失せてしまったのは確かです。こんなに美味しいものを食べたのだから、もういいんじゃないか。。。と思ったくらい素晴らしいレストランでした。



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by kuma-rennes | 2015-12-21 06:26 | 美味しいお店/レストラン
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