ジェラール・ミョロのレシピ

今回は、最近少し遠のいていた感のあったパリ6区のお菓子屋さん、ジェラール・ミュロのレシピで作ったケーキのご紹介です♪

最近、リスのマルシェでバターを購入しているお店が、フロマージュ・ブランも美味しいと気づいたので、ぜひともこのお店のチーズを使ってチーズケーキを作ってみたい!と思っていました。
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お店の人に「お菓子を作るのだけど、どれがいいの?」と尋ねたら、脂肪分20%のものを薦められたのでそれにしました。

前日から水分を切っておき、いつも通り作ったら‥…なんとまぁ上品で味わい深いチーズケーキになったことでしょう!!!
底のサブレ生地も同じお店のバターで作ったからか(ということは同じ牛乳から作ったことになるんですね)全体のバランスがとてもいいと思いました。
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チーズが美味しいとこんなにも変わるのだと改めて感じました。




そしてもうひとつ、最近のスマッシュヒットだったのが、同じくジェラール・ミュロのレシピで作ったCôte d'Ivoireというチョコレートケーキです。

Côte d'Ivoire(コット・ディヴォアール)とは西アフリカのカカオの産地の国名でもあるので、そこから名付けられたのでしょう。

このお菓子はクヴェルチュールチョコレート100gにバター100g‥…と、パウンドケーキみたいにリッチな配合で、チョコが多いので卵黄と混ぜにくいのと、メレンゲを合わせる前に粉類を加えるのでグルテンが出やすいのとで、過去に何度も失敗していました。

数年前に一度、何故だから分からないけれど成功した時があって、それ以来、我家では”幻のお菓子”と呼ばれていましたが、今回は自分の作りやすいように、メレンゲを加える合間に粉類を混ぜたので、生地はうまく混ざりました。
ただ、もう5分くらい短めに焼けば良かったかなと思っています。
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私もコパンもチョコとチョコレートケーキはそれ程好きではないのですが、これだったいくらでも食べたいくらいに美味しくできて満足しています。

ジェラール・ミュロのレシピはやっぱり美味しいな〜と再確認したケーキでした♪
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# by kuma-rennes | 2011-03-21 05:42 | お菓子作り | Comments(4)

カヌレ

お菓子作りが好きな人は、どんな作業が一番好きですか?

私は材料を計量するのも好きですが、型にバターを塗っている時が一番幸福を感じます。
やる前は面倒な気持もありますが、こういう小さな手間をかけるのが何よりもお菓子作りの醍醐味であるような気がするからです。

特にクグロフの型に素手でバターを塗っている時は、バターの香りを感じながら、いつも幸せだな〜と思います。他にも、カヌレは型に何度もバターを塗るのが楽しいです。
でも今回は、パリで仕入れた大量のバニラビーンズが使いたかったので作りました。
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香り付けはグランマルニエ、オレンジピールの代わりにレモンピールを入れてアクセントにしています。
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新しいオーブンは下火が強いので、こういう逆さまに焼くタイプはうまくいくようです。
きっちり1時間でちゃんと焼き色がついてホッとしました。
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# by kuma-rennes | 2011-03-20 06:13 | お菓子作り | Comments(4)

Philippe Bouvier

色々考えたのですが‥…
自分で作ったお菓子や綺麗な景色など、これからまた今迄通りにアップしていくことにします。
これが私なりのエールです。


そうして今回は、レンヌの美術館の丁度真裏にある”Philippe Bouvier”というお菓子屋さんの記事です。

メインはマカロンとチョコレートみたいですが、ケーキもあったのでイートインで食べていくことにしました。
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スペシャリテは何かと尋ねたら、Russe(ロシア)というちょっと古風な感じのお菓子を薦められたので、迷いつつもそれにしました。
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アーモンドのビスキュイとアーモンドクリームを層にして、周囲にチョコレートが掛かっています。(これはどうやってチョコ掛けしているんでしょうね?)

トップのスミレの砂糖漬けがまた愛らしいじゃないですか!!
ロシアというか、東欧の雰囲気がして、アンティークの食器と合わせたら、過去の時代にタイムスリップしそうだと思いました。

食べてみると、私はアーモンド好きなので味はとても美味しかったけれど、アーモンドパウダーのツブツブが残って口溶けはあまりよくなかったのが残念でした。

テイクアウトでショーソン(りんごのパイ包み)も買ったのですが、パリで食べたパティスリー・デ・レーヴのショーソンのインパクトが強すぎて、普通のパン屋さんのショーソンを食べているような気がしました。

でも、この3つで5ユーロ弱だったので、仕方ないかなと思いました。

http://www.chocolats-bouvier.fr/
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# by kuma-rennes | 2011-03-19 23:04 | 美味しいお店/レストラン | Comments(2)

フランス人コパン

震災が起きて一週間になりますが、その後の状況はこちらでも毎日、一日中ニュースで報道されています。
そして昨日は、日本に滞在していたフランス人が続々と帰国しているニュースが流れました。

選択肢があるのなら、”脱出する”のは当然の手段だと私は思うのですが、コパンはどうも腑に落ちないようなので、そんな彼が私には腑に落ちませんでした。

何故って、彼は超がつく程の個人主義だからです。

本当はとても情のある人だと私はよく知っていますが、一度決めたらもう振り返らないところは徹底しているので、人によっては”冷たい”と思われることもあります。

それが、「自分だったら‥…、日本が好きだと思って暮らしているんだったら、そこでどうすることもできないで我慢して暮らしている人達を見捨てて、自分だけ脱出することはできないと思う。」という彼の言葉に私はとてもびっくりしました。

というのは、逆から言うと、もしもフランスでこういう事態になったとしたら、彼はフランスに残るということだからです。

それくらいコパンはフランスを愛しているし、精神的にはもうほとんどフランス人だといっても過言ではないので、私は彼のこの綺麗ごとみたいな言葉は本当だろうと思いました。

けれど、今の日本の状況で、選択肢があるのならば、私はやはり脱出するのは当然だと思います。
被災地に残る人が多ければ多い程、食料や物資は必要になるし、あなたひとり残ったところで何もできないからです。

彼は戻ってきたフランス人を責めているのではなくて、ただ自分とは違うと思っただけなのですが、私からすると、普段あまり気づかないコパンのコパンらしい一面を再確認した興味深い意見でした。




えっ!それじゃあ、私はどうするかですって?

そんなことはその時になってみないと分かりませんが、私はコパンみたいにフランス人じゃないし、彼が残るというのなら、さっさと見捨てて帰国するかもしれないし、もしかしたら一緒に残るかもしれない‥…
その段階になってみなければ本当に分からないと思いました。
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# by kuma-rennes | 2011-03-18 07:25 | Comments(0)

Le Nouveau-né

パリから戻ってすぐのことでしたが、レンヌの街の中心地にある美術館へ行きました。
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平日の昼間でとても空いていましたが、私の前におじいさんと孫の二人が見学していました。
多分、そのおじいさんは耳が遠いのでしょう、やたらと大きな声で連れの子に話しかけるので、ちょっとうるさいと思いつつ、とても和やかな気持になりました。

上の階へあがると、14世紀から20世紀までの絵画が順を追って展示されていて、17世紀のところでGeorges de la Tourの"Le Nouveau-né"(新生児/聖誕図)と出会いました。
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この美術館の見所のひとつで、見学しやすいように前に長椅子が置いてあります。

その部屋には私以外に誰もいませんでした。

最初はすぐ近くに寄ってしげしげと眺め、それから別の絵に移ったのですが、その部屋を出る前にもう一度見たくなって戻り、長椅子に座ってしばらく時を過ごしました。

そうしていると、ひとつの大切な生命の誕生の瞬間に立ち会えたような、その小さな命に自分も祝福を与えているかのような気がして、とても神秘的で幸せな気持になるのでした。

美しい絵を見ながら素直に感動することはよくあるけれど、こういう気持になったのは初めての事だと思いました。



e0228108_6252655.jpgそれから他には、ゴッホの静物画やシスレーの風景画、ピカソの作品も何点かありましたが、たまたまその時はカイユボットのエクスポジションをしていて、常設の”ボート漕ぎ”の両脇にもう2点の作品が並んでいました。

どうりで受付でパンフレットを貰った時に、「ここにカイユボットがありますからね。」と何度も言われた訳だと納得しました。

私は特にカイユボットの絵には惹かれなかったけれど、並んだ3店の絵からは、川で遊ぶ人達の幸福な瞬間が確かに描かれていて、それはとても眩しいくらいだと思いました。
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# by kuma-rennes | 2011-03-17 05:55 | アート/建築 | Comments(0)

フランス人の反応

すぐに感情に流される自分の気持は前のページに残したまま、今日はこちらフランスでの反応を書こうと思います。

まず、多くのフランス人の友人、知人から電話やメールが届き、私達の家族の安否を尋ねてくれたり、こんな時にパニックに落ち入らない日本人の芯の強さを賞賛されました。

その数は本当に多く、ここしばらく連絡をとっていなかった人や、まだ知り合って間もないお隣さんまでもがチャイムを鳴らして訪ねてくれた程です。

また、東京に友人がいるというコパンの友人は泣いて電話をしてきて、逆にコパンが慰めるという場面もありました。
みんなとても心配してくれているのが伝わってきて、沈みがちな気持が温められることが何度もありました。

世論も同様ですが、特にフランスは原子力発電による電気の供給率が高いので、国内の原発への懸念が高まってきています。
スイスでは最近可決された原発の開発案が延期されました。
ドイツでは7つの古い原発を閉鎖するという話が出ています。

そういう意味でも、今回の日本の地震による原発の爆発とその後の影響は、世界中から非常に大きな関心と注意を持って見守られているといえます。

それから、今回の事で初めて知ったのですが、私達の住むレンヌの町は仙台市と40年も前から姉妹都市の関係を結んでいるそうです。
そうしてたった今、レンヌから仙台に5万ユーロ(6百万円弱)の支援金をおくるというニュースが流れたので、これにもまた胸が熱くなる思いがしました。
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# by kuma-rennes | 2011-03-16 03:27 | Comments(0)

悲しみ

きのうはまだ命の火に燃えていたものが、

きょうは死の手にゆだねられている。

花が一枚一枚、

悲しみの木から落ちる。



花の落ちつづけるのが見える、

雪が私の小みちに落ちるように。

足おとはもはやひびかない。

長い沈黙が近づく。



空には星がなく、

心にはもう愛がない。

灰いろの遠いかなたが沈黙し、

世界は老い、空虚になる。



こういう悪い時勢に

だれが自分の心を守ることができよう?

花が一枚一枚

悲しみの木から落ちる。



                 『悲しみ』ヘッセ詩集より





自分の気持を文字に表すのは得意だと思っていたけれど、こんな時は言葉が見つからないです。

何度もブログを更新しようと思いながら、何も書けませんでした。

なので今日はヘッセの詩をここに載せます。

けれど、この詩はとても悲しすぎるので、この後に私は付け加えたい気持です。



『そしてまた花は咲き、喜びに満たされる日がくるだろう』と‥…




被災地の皆様へ心よりお悔やみとお見舞い申し上げます。
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# by kuma-rennes | 2011-03-15 07:07 | 詩/感想文 | Comments(0)