きのうはまだ命の火に燃えていたものが、
きょうは死の手にゆだねられている。 花が一枚一枚、 悲しみの木から落ちる。 花の落ちつづけるのが見える、 雪が私の小みちに落ちるように。 足おとはもはやひびかない。 長い沈黙が近づく。 空には星がなく、 心にはもう愛がない。 灰いろの遠いかなたが沈黙し、 世界は老い、空虚になる。 こういう悪い時勢に だれが自分の心を守ることができよう? 花が一枚一枚 悲しみの木から落ちる。 『悲しみ』ヘッセ詩集より 自分の気持を文字に表すのは得意だと思っていたけれど、こんな時は言葉が見つからないです。 何度もブログを更新しようと思いながら、何も書けませんでした。 なので今日はヘッセの詩をここに載せます。 けれど、この詩はとても悲しすぎるので、この後に私は付け加えたい気持です。 『そしてまた花は咲き、喜びに満たされる日がくるだろう』と‥… 被災地の皆様へ心よりお悔やみとお見舞い申し上げます。
by kuma-rennes
| 2011-03-15 07:07
| 詩/感想文
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