今の時期、パリでは面白そうなエクスポジションがたくさん開催されていますが、私が選んだのはマネのエクスポでした。
自分でもちょっと地味かと思いましたが、実はけっこうマネが好きで、彼の静物画を模写したこともあります。 でも、何よりもいいのは人物画で、あれだけ存在感のあるポートレイトを描ける人はそういないと思います。 彼の作品はオルセー美術館にたくさんあるし、今回はそのオルセーが会場だったこともあり、半分ちかくの作品は見た事があるという感じでした。 なので、特に新しい感動とか、新鮮な気持になるようなことはなかったのですが、いいものはやっぱりいいと改めて思いました。 そうして今回私なりにマネについて学んだことは‥… まず、彼はかなり裕福な家に生まれ育ったということ。 そして彼の先生であるトーマス・クチュールの作品がとても素晴らしかったこと。 詩人のボードレールとかなり親しかったこと。 この時期に”草上の昼食”や”オリンピア”などの大作が描かれたことは、注目すべき事だと思います。 そしてある時期はカトリックのキリストをテーマに何枚も絵を描いていたこと。 そして彼もまたスペインの偉大な画家(ヴェラスケス、グレコ、ゴヤ等)の影響をとても受けていたこと。 ‥…等々、はっきり言って知らないことばかりだったので、とても勉強になりました。 彼の絵は、みる人の気持をくすぐるような派手さはないけれど、だからこそ、彼の実直さはより多くのものを掴んだのだと思いました。
by kuma-rennes
| 2011-05-26 06:36
| アート/建築
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