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お客様”おもてなし編”

週末のお客様、”準備編”からの”おもてなし編”です♪

まずはアペリティフに枝豆、蓮のきんぴら、里芋の煮物を小さい重箱に入れて出しました。その手前がタラの早煮昆布巻きで後ろがトマトのピクルスです。トマトは和食らしくはないけれど、彩りと食べやすさで置いておきました。飲み物はシャンパーニュではなくて、あえてロゼのワインを出しました。
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枝豆は前にも食べていて好まれていたけれど、今回は特に蓮のきんぴらの食感が面白かったみたいで喜んでいました。普通、フランス人は蓮なんて食べないので、それがまた興味深かったようです。

前菜はカキフライを小さなお皿で出しました。
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これはパリの友人にも出したことがありますが、フランス人にはけっこう喜ばれます。この食感や複雑な味わいがリ・ド・ヴォーを彷彿とするらしくて、それが生ガキであることにまた驚嘆され、みんなに大絶賛されました。

メインはすき焼きです。
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薄切りの牛肉と、しいたけ、春菊、えのき、豆腐、春雨、ネギの具を揃えましたが、割り下はだし汁に醤油、それに赤ワインを合わせるのが我家流でお砂糖は入れませんが、今回はバニュルスの赤ワインを少し加えました。この赤ワインのすき焼きはフランス風だけれど、私は日本酒とお砂糖を入れた日本の割り下よりもずっと好きです。

これを食べるのがひと苦労で、まず、フランス人は鍋をつつく習慣がないので、私達が毎回毎回お皿によそってあげなくてはいけません。それに肉を口で噛み切る習慣もないので、彼等には平皿を用意して、そこでナイフとフォークで食べやすい大きさに切ってもらってから溶き卵の器に入れて食べてもらいました。生卵もあまり食べる習慣がないので、これは何か思ったかもしれませんが、一緒に食べると味の濃い肉や具がまろやかになるのが分ったはずです。

すき焼きもパリでは何度かフランス人に出したことはあって、味が濃くて分りやすいので割と気に入られていました。逆に水炊きや寄せ鍋などは自分でつゆを作る加減が分らないので、うまくいかないと思ったことがあります。

そしてすき焼きに合わせた赤ワインが(写真は空瓶ですが)2005年のChâteau Giscoursで、これが大変喜ばれました。和食には合わないと思われそうですが、コパンはけっこうMargauxのワインを合わせることがあります。この日は特に赤ワインベースの割り下だったこともあり、非常にいい組み合わせでした。それにワイン自体がいい具合に熟成されて味にまるみがあってとってもとっても美味しかったです!!
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すき焼きの後は昨日ご紹介したお稲荷さんにオレンジのムースを出しましたが、ムースの時にシャンパーニュも一緒に飲みました。

お客様の様子を伺っていると、多分、カキフライと赤ワインとオレンジのムースがベスト3に挙るのではないかと思います。私もワインが美味しいと思ったけれど、翌日にコパンとゆっくり食べた残りのすき焼きもなかなかのものでしたよ♪



by kuma-rennes | 2014-12-02 02:36 | おもてなし
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