パリに行ってきました。用事があって出掛けたのでお楽しみは少なかったけれど、夕食はしっかり美味しいものを食べてきました。
どのレストランがいいか考えていたら、”フランス料理”で”若手のシェフ”という具体的なテーマをコパンに提案されたので、今回は7区のRue St.Dominiqueにある”Garance”にしました。 カテゴリーとしてはビストロ・シックだということですが、普通に素敵なレストランでした。が!私達はわざわざ厨房前のカウンターを指定したので、ビストロ的な活気がありましたが、テーブル席にすればモノトーンに赤をきかせたシックな雰囲気で落ち着けるはずです♪ そしてこのカウンター席がとても楽しかったのです!!リクエストがなければ普段はあまり使用しない席だそうで、私達のスペースの横にはお皿が山積みになっていたり、これから出される料理のプレートが並べられたりしていました。 まずはアミューズから。トマトを使わないガスパッチョです。 キュウリやセロリ、フヌイユなど緑色の野菜で作られています。横の小さなバゲットも美味しかったです! そして前菜。 私は白アスパラガスに柑橘フルーツのソースを合わせたもので、コパンはテットドヴォーにしました。 これはどちらも物凄く美味しくて、メインが非常に楽しみになりました。 私の白アスパラはかなり生に近い焼き具合で、それでいて白アスパラ特有の味わいがきちんとありました。それにこのソースとの組み合わせが1+1が3になるような美味しさのハーモニーでした。 コパンもテットドヴォーをとても気に入っていました。 前菜のこの辺り迄は私達も大人しく席について食べていましたが、カウンター越しにシェフやスタッフ(計3人)がどんどんヒートアップしてくるにつれて、厨房の中が気になって仕方なくなってきたので、中腰からしまいには立ち上がって覗くような行儀の悪いことを何度もしてしまいました。目の前には前菜とデザート担当の人(多分ミカという名前)がいましたが、あんまり覗き込んだので笑われました。 途中で私達がいることなど忘れられたようにシェフの叱咤や激励が飛ぶのですが、それも決して悪い雰囲気ではなくて、ノリにのっている感じでした。意外だったのが、ここのスタッフには日本人がひとりもいないことです。今やパリではそんな所の方が少ないような気がしますが、このラテンやアフリカンな感じは悪くないなと思いました。上下関係というより、みんな仲間みたいな感じが見ていて気持がよかったです。だからといってなぁなぁでは決してないんですよ。 そしてここは素材がいいのはもちろんですが、食材の組み合わせで新しいハーモーニーを作り上げるような料理が得意なので、例えば、私は頼まなかった前菜のパスタなどは‥…少し深めのお皿に緑のピュレーを刷毛で絵を描くように塗り、その上に黒いピュレをスプーンで綺麗に盛りつけて、ポアロー葱と和えたパスタをふんわり載せ、イベリコの生ハムを散らし、真ん中に生クリームのソースを絞って、最後にハーブで飾り付けをするという6段階(確かもう2段階くらいあった気もしますが)の味の組み合わせをしていました。 そんな風だから、時には何かを忘れてしまって「あっちゃー!」なんてこともあったし、出す寸前で呼び戻して付け足すなんてこともありました。それから注文の細かい客に対してはどうだったか、満足して食べていたかなどシェフが何度も確認していたりして、食材や調理に関してだけでなく、色々な面でとても興味深い光景が見学できたのは本当によかったです。 ‥…と、ここまで書いてまだ前菜。とても一回では収まらないので続きはまた次回にします。。。
by kuma-rennes
| 2015-05-08 05:32
| 美味しいお店/レストラン
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