夏休みの宿題のカヌレです。
ヴァカンス前にお菓子の会の生徒さんから「カヌレの味を見てください」と作りたてのカヌレをいただきました。私のよく知っているカヌレの味がして美味しかったのですが、少々焼きが強いように感じました。これは焼き色を均一につけるために少し長く焼いたり、温度を高くしたからだと思いますが、カヌレの型自体も何度も使っているうちに熱の伝導率が変わっているのではないかと思いました。
次の機会にお会いした時に、その方が使われているカヌレ型を一つ持ってきてくださいとお願いしました。 それでお互いの型を一つずつ交換して、夏休みの間にそれぞれ作ってみることになっていました。 カヌレ型は形だけ見ても色々あります。縁の形も違えば、重さも違う、外側は銅製でも中の質も違うようです。私自身も3タイプの型を持っていますが、焼き上がりが異なるのは、型の性質が大きいのか、オーブンでの位置なのか不明瞭でした。 今回作ってみたところ、生徒さんの型も自分の型もそう変わりないように感じました。(生徒さんの型は、カヌレも型も写真の一番右下です)ただ、焼き上がりにはあまりこだわらずに長く焼きすぎないようにしました。その代わりにオーブンの予熱にしっかり時間をかけました。あとは型に塗るバターもたっぷり塗りました。 私自身もカヌレがうまく焼けなくなった時期があって、そこからやっと抜け出せたというところだったので、今回また、一緒に考えて作るいい経験になりました。すぐに成功したお菓子は何も考えずに作るようになるので、場合によっては失敗した方が後に活かせるいい経験となります。 話題は全く変わって、先週末のマルシェでマグロがたくさん出ていました。おまけにトロの部位も選べるほどあって、久しぶりにトロを食べました。 けれど、トロ以外にも天ぷらやアサリの酒蒸し、おまけにシャンパーニュまで開けて、なんでもない普通の週末が何かの記念日のようでした。 天ぷらはナスやピーマンにズッキーニの花を揚げました♪ ■
[PR]
▲
by kuma-rennes
| 2016-08-31 06:05
| お菓子作り
シブーストに再挑戦しました。そして今回はオレンジを使ってみました。
タルト生地に蜂蜜で煮たオレンジを敷いてアパレイユを流し、下地を焼きました。 シブーストクリームはカスタードクリームとイタリアンメレンゲを合わせますが、今回はカスタードクリームを牛乳ではなくてフレッシュのオレンジ果汁で作ってみました。 仕上げは粉糖を振りかけてバーナーで焼き色をつけましたが、今回はクリームが崩れることなく完成しました。もう少し焼き色をつけたかったけれど、バーナーのガスが切れてしまったので諦めました。 食べてみた感想はというと、まず、オレンジ果汁のシブーストクリームは、固める前の状態だと少し苦味を感じたので失敗したかと思いましたが、これは時間が経った方が味が馴染むのか美味しくなりました。ただ、タルトが下地なので、そちらの方は時間が経つと劣化するので食べるタイミングが難しいですね。 それと、オレンジが時期ではないので酸味が強すぎたのはマイナスポイントでしたが、この酸味が全体の甘みのアクセントにもなっていました。 いずれにしても、焼ごてを買わずにバーナーで完成したのは良かったです。(アドバイス、ありがとうございました!) それからオレンジつながりで、オレンジのクレープシュゼットも作りました。 クレープはマルシェのクレープ屋さんで買ったものなのですが、中にフレジエで残ったバタークリームを塗って丸めて、グランマルニエ酒とコニャックをかけて火を点けて、蜂蜜で煮たオレンジと果汁をかけて出来上がりです。これはもうコパンがえらく気に入っていました。 夏休みもそろそろ終わりなので、夏休みの宿題みたいに慌てて試作のお菓子を作っているところです♪ ■
[PR]
▲
by kuma-rennes
| 2016-08-29 05:38
| お菓子作り
フィリップの誕生会の翌朝は、ホテルをチェックアウトしてから昼食まで少し時間があったので、ホテルの人に聞いて、20分くらい離れたところあるお薦めだという庭園に行くことにしました。(クリスチャン夫妻は花より団子なので、海辺のバーで時間を過ごすということでした)
Paimpolの手前のPontrieuxという町の外れにあるLa Roche Jaguというところです。まず、Pontrieuxの町がお花がいっぱいで川もある綺麗なところでした。時間があったら今度ゆっくり散策してみたいです。 庭園は悪くはなかったけれど、時期が少し遅すぎたので、これもまた6、7月に来られたらよかったと思いました。 お城の中も見学できますが、今回は時間がなかったのでお庭だけ散策しました。 裏手に川が流れていて、午前中は肌寒かったのでどんよりした雰囲気でしたが、それがまた趣があって良いと思いました。(この後、どんどん晴れてきたんですよ) 74ヘクタールもあって、花以外にもハーブ園や菜園などもしっかりありましたが、やはり見頃はちょっと過ぎていましたね。。。 りんごの木の枝に石の重しを吊るして下げているのが興味深かったです。こういう風に様々な工夫をした上での美しい景色なんですよね。 40分くらいでしょうか。。。クリスチャン達が待っているので急いで戻りましたが、朝の散歩には丁度良かったです♪ ■
[PR]
▲
by kuma-rennes
| 2016-08-27 03:11
| 旅行/散策
レンヌから1時間半弱、pampoleの近くにある友人フィリップの別荘に行ってきました。別荘といっても彼の所は決して手入れが行き届いた完璧なメゾンではないけれど、そこから見えるこの景色だけは本当に絶景なんです。訪れたのは3度目ですが、何度見ても飽きることない素晴らしいところでした。
そんな素敵な所で、クリスチャン夫妻とフィリップのお兄さん夫婦、妹さん夫婦と共に彼の誕生日を祝いました。夕方はテラスでシャンパーニュを乾杯し、おつまみをつまんでからメインを室内でいただきました。これがメインのオマール海老のパエリヤです!!! だいたい、このパエリヤ鍋が50センチくらいあって超特大でした。作る時に、妹さん達と一緒に手伝わせてもらいましたが、とってもワクワク作業しました。 中には鶏肉の他にウサギの肉も入っているのが面白かったです。味は似ているので分からなくないと思いました。 それから義姉さんのご出身のノルマンディのチーズのプレートが出てきて、最後はハーピーバースディの歌とともに蝋燭の灯ったケーキが出てきました。 周囲をメレンゲとシャンティで縁取られたアイスのケーキです。中はヴァニラとフランボワーズのアイスで2層になっています。メレンゲが甘いけれど、ヴァニラアイスの甘みが抑えてあって、とてもバランスが取れた美味しいケーキでした。 総勢9人、女性3名はほとんど飲んでいないことを考えると6名でシャンパーニュ3本、コパンの持参したロゼのマグナムボトル1本、赤ワイン1本を楽しく夜更けまで飲み明かしました。。。 クリスチャン夫妻はというと、、、前日にコパンと海辺でゴルフをしていましたが、カートに乗せた奥さんをカートから落としてしまったり(幸い、かすり傷程度で済みましたが)本人も疲れたのか、スコアが散々で途中でやめてホテルに帰ってしまったので、コパン一人で最後までゴルフをして帰ってきました。だいたい、St.Castのゴルフ場にしたのも、もう一名、パリから来ている友人が近くに滞在しているから一緒にゴルフをするということで急遽そこに変更したのに、当日はその人が現れないという不思議な現象が起こりました。フィリップの誕生会も別の友人がもう一人参加する予定でしたが、前日から急に連絡が取れなくなりました。多分、付き合いきれなくなったのでしょうが、最後まできちんとつきあったのはコパンだけだったように思います。今日は今日で、一緒に昼食を食べて別れましたが、パリに戻った今夜は友人宅に夕食を招かれているというのでびっくりしましたが、それもやはりクリスチャンらしくて笑ってしまいました。フィリップはフィリップでこれまたかなり個性的な人で、チェーホフの短編のオトレターエフ村の住人みたいだと思ったのは正に彼のことです。前々からコパンの周りのフランス人はとても個性が強いと思っていたのですが、久しぶりに彼らと再会したら、その思いは確信に変わりました。でも、私くらいの距離で眺めている程度には非常に面白い人達だと思います。久しぶりに涙が流れるくらい笑いました。。。。あー面白かった! ■
[PR]
▲
by kuma-rennes
| 2016-08-25 05:24
| イベント
パリから友人夫妻が遊びに来ています。金曜日の夕方に到着してクリスチャンの大好物のカスレを作って大喜びされた翌日は、Dinanのビストロでランチ、夕食はSt.Castという海沿いの町で同じくパリからヴァカンスでやってきている友人達と食事の予定になっていましたが、日曜日の晩は急にまた別の友人宅で食事をすることになったので、私は土曜日は出かけずに日曜日に招かれたお宅に持参するケーキを作っていました。
それがこのフレジエなんですが、完成写真を撮り忘れていました。。。 9人で食べるというので、20センチの大きなフレジエです。苺1キロをほとんど使いきりました。 本当は日曜日はサンジャックでゴルフをして、夜はうちでコット・ド・ブフを食べようと肉屋さんに注文していたのに、カスレの写真をSMSで友人に送って自慢したことから、ヴァカンスから戻ったばかりのその人のお宅で食事する流れになり、私達はこのフレジエと注文したコット・ド・ブフを持参して(初対面なのに!)訪問することになりました。 こんな無理矢理な行動もクリスチャンらしいというか、相変わらずすぎて呆れてしまいますが、ジェットコースターに乗っているみたいで何だかちょっと楽しくなってきました。 そうして昨日はゴルフの後に急いで隣町のサングレゴアールにいるクリスチャンの友人宅に訪れることになりましたが、先方も山盛りの手長海老の蒸したのや、手作りのパテ、それに素晴らしいワインをセレクトして歓迎してくれました。 このご家族はサングレゴアールにお住まいで、ご主人はお仕事の関係で週の半分をパリで過ごしているそうですが、とても気さくで料理好きなのでいいお友達付き合いができそうです。クリスチャンの強引さがなければ、こういう出会いもなかったと思うので、彼のおかげかなと思います。 明日はまた別の友人(この人は元から知り合いなんですが)の誕生会を彼の別荘で行うことになっているので、その手土産の一つにパウンドケーキも焼いておきました。 本当は今日からクリスチャンと一緒にホテル泊でゴルフをする予定でしたが、うちからは往復できる距離だったのと、私が疲れて今日は休むことにしたのでホテルはキャンセルしてコパンだけが参加しています。 クリスチャンも鉄人並みの体力だけど、コパンもしっかり付き合っいてすごいなぁ〜と思います。私は無理しない程度におつきあいしようと思いまーす。 ■
[PR]
▲
by kuma-rennes
| 2016-08-23 00:43
| お菓子作り
パリの友人、クリスチャンが奥さんと一緒にブルターニュに遊びに来ました。パリ時代からの直接の知り合いの方はほとんど会ったことがあるはずなのと、あの強烈なキャラクターは名前を出した方が面白いと思ったので書いてしまいますが、あのクリスチャンがとうとうレンヌにやってきました!!
クリスチャンとコパンはほとんど毎日のようにブローニュのビストロで昼食を共にしていた仲で、週末はほとんど毎週一緒にゴルフに行っていました。お祭り大好きので賑やかな人で、野菜は大っ嫌い!!!で全く食べないという子供みたいな大人です。彼が来るのに食事はどうしようかと考えに考えて、クリスチャンの大好物のカスレを作ることにしました。 クリスチャンの喜んでくれたことったら、ブチューっとビズ(頬にキス)されましたよ。。。 でも、20点満点中18点だと言われました。理由はカスレに燻製のソーセージとトマトは入れないからということでした。トマトは土地によって入れる場合もあるそうですが、燻製ものはカスレの地方では食べないので絶対に入れないそうです。トマトはいくら言われても私は入れようと思いましたが、燻製のソーセージは勉強になりました。 そして今回は半乾燥したパンポール豆を使ってみました。そのせいか豆によく味がしみて美味しかったです。クリスチャンも何度もお代わりをしてくれました。 カスレに合わせたのはポムロルの赤ワインでしたが、アペリティフのシャブリから二人でほとんど2本半くらい飲んでいましたね。。。 デザートはフランス人には鉄板のチョコのケーキがいいと思って久しぶりにオペラを作りました。 奥さんのソフィーがとても気に入ってお代わりしてくれました。 クリスチャンは知り合いが多いので、パリの友人でヴァカンスでブルターニュに滞在している人とも会う約束になっているし、先ほど別の新しい約束も交わしていたので、色々連れまわされるだろうし、物凄くめまぐるしい5日間になりそうです。 ■
[PR]
▲
by kuma-rennes
| 2016-08-20 07:05
| おもてなし
秋の”お菓子の会”でリクエストを受けているシブーストのお菓子。時間配分や全体のバランスなどをチェックしておきたかったので試作しました。
本来はりんごですが、先日のニダベイユのケーキで残っていた桜桃の蜂蜜煮やブルーベリ、冷凍しておいたベランダのフランボワーズなどもなったので、りんごの代わりに使ってみました。 桜桃は見えませんが、生地の底に並んでいます♪ この上にシブーストクリームをのせて砂糖をかけてバーナーをあてましたが、完成したと思って冷蔵庫に入れたらクリームが崩れていました。 バーナーだとかなりしっかり火をあててもこの程度しか焼き色がつかないし、おまけにクリームが崩壊してしまうのだから、やはり焼ごてでないと無理なのかなと思いました。高温のオーブンでさっと焼いても大丈夫かしら。。。ご存知の方がいらしたら教えてください。。。 シブーストはりんごが一番合っていると思っていましたが、この桜桃ヴァージョンもかなり美味しかったです。多分、ブルーベリーやフランボワーズの酸味を加えて味のバランスが取れたのだと思います。試作の試作もなかなか興味深いと思いました。 それから時間ができたら作るもの、アンドーナツの次はいつものブリオッシュ・フォイユテ・オ・シュクルを作りました。 難しくはないけれど時間がかかるので、午後から作り始めて20時過ぎに焼き上がりました。焼き立てを夕食のデザートにして、翌日は朝食に食べるのを楽しみに起きました。
■
[PR]
▲
by kuma-rennes
| 2016-08-18 04:12
| お菓子作り
夏野菜が豊富で美味しいので、トマト、ピーマン、ナス、ズッキーニを切って並べて塩胡椒、オリーブオイルをかけてオーブンで焼きました。
味が濃くて美味しいけれど、これだけでは主菜にはならないので、オマール海老の添え物にしていただきました。 オマールは今回は軽く茹でてから半分に切って、トマトソースに白ワイン、オリーブオイルをかけて高温のオーブンでさっと焼いてみました。違いのわかる人(コパン)はえらく気に入っていたけれど、普通に茹でただけではダメかしら?と私は思いました。 そして夏野菜の方は少しの残ったので、、、 スープに近いカレーを作ってそれに合わせたりもしました。 それだけでも普通に美味しいけれど、何かと合わせると1、5倍の美味しさになるような気がします。 もっと美味しい食べ方を色々探したいな〜と思います。 ■
[PR]
▲
by kuma-rennes
| 2016-08-16 05:54
| 料理
チェーホフの傑作短編集のⅠとⅡを読んだ。「かもめ」や「ワーニャ伯父さん」などの戯曲は何度読んでも好きで、他の作品も読んでみたかったところに、彼の若い頃の短編集があったので日本で買っておいた。けれど、読み始めた頃は退屈で、先に挙げた戯曲集を読めばそれで十分ではないかと思った。しかし、この49編の短編を読み終わった後に私が感じたことは、49の中に一つでも自分が好きだと思うような、心に残る作品があればそれでいいのではないかということ。そして実際そう思ったのは4、5編くらいあって、この短編集を読んで良かったと満足している。特にⅡの方が一編一編が少し長めで読み応えがあった。
まず、チェーホフは作家であり、医者であった。16歳の時に家が破産して大学の医学部に入ると同時に家計を支えるために雑誌や新聞に短編や雑文を執筆していた。そんな頃の作品集であるから経験や技量が足りないのは当然のことだし、逆に若さ独特の軽さやリズム、自負などもあって、ある種の小気味よさがあった。 それからチェーホフはモスクワ郊外の田園生活時代に熱心に百姓たちの医療にあたったが、患者は800人にものぼり、彼は治療費を受け取ろうとせずに、生活費はもっぱら文学の仕事から得ていたということだ。これは解説に書かれていたことだけれど、医療と文学を両立したチェーホフは並々ならぬ努力家だったろうし、そのために冷静で現実的、客観的な精神の持ち主であったと思うが、百姓や貧しい人々に対する温かい目線や思いやりのあるところも文章を読んで納得した。 これだけでもうチェーホフを尊敬するには十分だけれど、作品についてもやはり触れておきたい。 私が一番好きだと思ったのが「狩猟解禁日」という短編で、オトレターエフカ村の6人の友人達は狩猟解禁日をとても楽しみにしてその日を迎えたが、みんなが集まると途端に喧嘩が始まり、あんなに楽しみにしていた狩りはまだ何も仕留めていないうちに喧嘩別れで解散となってしまう。その気持ちの高揚とがっかりした感じを読者に味わせる描写が実に巧みなんだけれど、最後の数行でまたなんとも言えない温かみに心が包まれる。その数行をここに書いてもいいでしょうか? 「二日ほどして、6人はオトレターエフ家に座り込んでカルタをしていた。ゲームをしながらいつものように悪態をつき合った、、、。 三日ほどすると、ひどく罵りあったが、五日後には一緒に花火を上げた、、、。 こうして喧嘩をし、悪口を言い合い、憎み合い、軽蔑仕合ってはいるが、きっぱり別れてしまうことはできないのだ。読者よ、驚いたり、笑ったりしてはならない!オトレターエフカ村に来て、冬や夏を過ごしてみれば、腑に落ちるに違いない、、、。辺鄙な田舎は首都とはわけが違う、、、。オトレターエフカ村ではザリガニだって魚だし、愚かなフォマーだって人間のうち、口喧嘩だって意思を通じ合う言葉なのだから、、、。 パリの友人で、一人でまさにこういうタイプの困った人がいるけれど、何故か憎めないのを思い出してコパンに話して笑ってしまった。自分も若い頃は口喧嘩もしたけれど、今ではそういう付き合いもあまりないと思う。口喧嘩がしたいわけではないけれど、そういうことができることも、そんな関係もまた宝ではないかと思った。 それから別の短編で、フランス人から見たロシア人の大食いをモチーフにした作品も面白かった。朝食にブリンというパンケーキを朝から一人で15枚も食べて、それにイクラやサーモン、バルイクというチョウザメの背肉の燻製を合わせ、おかわりはもちろん、ヴォッカにニュイ酒をひと瓶と、その上チョウザメのスープまで頼むロシア人の男性の話。しかも朝食と言っても時間は午後の3時で、5時から晩餐会で食事をするというからフランス人でなくても驚いてしまう。 ここでの可笑しい点は別に置いておいて、ブリンというのは丁度最近このブログのコメント欄で話題になったブリヌィという代物だろうと合点がいった。そのブリンは朝食やアペリティフにこうして食べられるものなのだという事もわかったし、調べた時に大量に作ると書いてあった理由も理解した。普通にみんなたくさん食べるからだ。それからロシアではチョウザメの卵(キャビア)は有名だが、普通にチョウザメ自体も食べられていることも知った。背肉の燻製やスープ、別の短編にはテリーヌとして夜食に登場したこともある。(しかも夜中の12時過ぎの夜食だった!) こういう風に、そこで生活してみないとわからないことが物語の中に描かれているのは、外国の文学を読む上で非常に楽しい点だ。時代が違うといえば違うだろうが、そういった古い生活習慣、文化があってこその現在であるから、そういう意味でフランス文学を読むのも私には非常に興味深い。今回もチェーホフの作品からその頃のロシアを垣間見られて、それも楽しめて良かった。 その上でまた時間ができたらチェーホフの戯曲集をじっくり読み返したいと思った。。。 ■
[PR]
▲
by kuma-rennes
| 2016-08-15 05:18
| 詩/感想文
ニ・ダベイユのケーキを作りました。
実はこれ、先月と同じ方からのご依頼なのです。前回はプレゼント用で、今回は日本からのお友達と一緒に召し上がってくださるそうです。 ベランダのグロゼイユがまだ実をつけていたので、今回までグロゼイユヴァージョンでお作りしました。実がない場合はフランボワーズヴァージョンでした。。。 夕方に受け取りに来てくださる予定が、時間を過ぎてもいらっしゃらない。。。どうしたのかしらと思いながら夕食の支度を始めていたら、ピンポーン!とご主人が来てくださいました。日本からのお友達もご一緒で、その方は昨年末に”料理の会”に参加してくださった方だったので、こんな風に普通に再会できることが不思議な気持ちと、嬉しい気持ちで混ざり合っていました。 実際、”料理とお菓子の会”のお客様の(日本からの)お友達が単発で参加されることは時々あります。しかも、こうやって一度きりの出会いでないことが多くて嬉しいかぎりです。 今夜は他のお友達も含めて”宴会”だと伺ったので、最後にこのケーキで盛り上がるといいな〜と思います♪ そして我が家の今夜のデザートは、ニダベイユの残り物の桜桃の蜂蜜煮とグロゼイユのジュレ、蜂蜜のヌガーなどをグラン・ド・ヴァニーユのヴァニラアイスと合わせていただきました。 こちらは大して盛り上がりませんでしたが、なかなか美味しかったです♪ ■
[PR]
▲
by kuma-rennes
| 2016-08-14 05:11
| お菓子作り
|
カテゴリ
以前の記事
2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 more... メモ帳
検索
タグ
その他のジャンル
最新の記事
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||
外部サイトRSS追加 |
||